レビュー 今や韓国四天王を抑えて、ナンバーワン韓流スターと呼ばれているクォン・サンウ。『天国の階段』のイメージもあって、この映画も甘い青春系かと思っていた。ところが、実に硬派な学園青春ストーリー。軍事政権末期の1978年、開発ブームに沸く江南(カンナム)の男子高を舞台に、転校生ヒョンスの熱い青春の日々が幕を開ける。ケンカにロック、ブルース・リーにオリヴィア・ハッセーそれらが彩る日々の中、気弱だったヒョンスの中に何かが芽生える。ほろ苦い恋を経験して、少年は大人になるのね~。懐しい香りの青春ストーリーに触れ、なんだか高橋英樹の『けんかえれじい』を見たくなってしまった。コメンタリー収録後の風景までもを特典収録している。 (米田由美) --- 2006年02月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より) 監督: ユ・ハ 脚本: ユ・ハ 出演: クォン・サンウ/ハン・ガイン 共同プロデューサー: ソ・ドンジュン -- 内容（「CDジャーナル」データベースより） Amazonより クォン・サンウが主演する、熱すぎる青春映画。1978年、ソウル郊外で、ブルース・リーにあこがれる高校2年生のヒョンスの日々を描く。こっそりエロ本を売る友人など個性的な連中のいるクラスで、リーダー格のウシクと親友になるヒョンス。通学バスで出会った美少女に一目惚れする彼は、食堂を営む年上女性に誘惑されたりもする。やがて、横暴な上級生とヒョンスが決闘する日が訪れる。 ブルース・リーのマネやバスケットボールなど、サンウの肉体の動きがフィーチャーされているのは、ファンにはうれしい限り。とくにケンカのシーンは、予想以上に壮絶だ。恋には不器用なヒョンスで、サンウが危うさや頼りなさも醸し出し、つくづく多彩な顔を持つ俳優だと納得させる。舞台となる男子高は荒れまくっているが、教師と生徒の関係などに当時の韓国の状況が見え隠れ。学ラン姿の生徒たちの行動は、日本人にとっても違和感なく共感できる世界であり、青春の甘酸っぱさ、力強さ、そして切なさが詰まった、爽快なストーリーである。（斉藤博昭） 当店では商品在庫保管及び発送業務に付きましてはAmazonマルチチャネルサービスへ委託しております。