おすすめコメント
~文字を読んでいるはずなのに、演奏が聞こえるような気持ちにさせてくれる~
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。
著者の恩田陸さんは、実際にコンクールに通い「構想12年、取材11年、執筆7年」をかけて書き上げました。
個性あふれる魅力的な登場人物や、ドラマティックなストーリーなど、魅力が詰まった作品ですが、
中でも演奏シーンの臨場感は、圧巻の一言。
500ページ超、二段組みの大作ということを忘れ、描かれている物語にグイグイと引き込まれ、
ページをめくる手がとまらなくなる一冊です。
当代の著名作家が選ぶ直木賞と、全国の書店員が選ぶ本屋大賞を史上初めてダブル受賞。
本のオーソリティーがこぞって絶賛した物語を、ぜひご一読ください。
出版社コメント情報
俺はまだ、神に愛されているだろうか? ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。 著者渾身、文句なしの最高傑作! 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?